愛のある日々を

突然沼に落ちるのが特技です

周囲からの押しつけでピンクが嫌いになったオタクが、再びピンクのニットに袖を通すまでの話

私はピンクという色がしぬほど嫌い“だった”。かわいこぶる女の子も嫌いだった。
それを女に期待する人間も嫌いだった。
かつての私は、自分の生まれもってしまった性別に対して役割や容姿を押しつけてくる大人たちへの嫌悪をあらゆる角度へと屈折させ、ただただ卑屈な人間として生きていた。

 

これは突然Travis Japanの七五三掛くんにハマり、嫌いだったピンクを好きになれたオタクの話。オタクの自分語り色強めだと思うので、オタクの自分語りいらね〜な方は是非回れ右をおすすめする。

 

 

 

回れ右する人はしましたかね?

 

 

 

 

 

それでは突然ですが、七五三(行事のほう)って楽しかったですか?
写真館とかでは子供がにこにこ笑ってる写真が飾られていて、滅多に着れないドレスとか着れて喜ぶものなんだろうか。分からんが。
私はめ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っちゃ嫌だった。
女という体に生まれただけでなぜかドレス着せられて、やりたくない化粧までさせられて、結構記憶あるレベルの年になっても号泣して嫌がっていた。泣き喚いていた。

長女で弟がいたからか、田舎の割と保守的な祖父母のもとで育ったからか、小さい頃の記憶は「女の子なんだから、優しくしなさい」とか「女の子なんだから、静かにしなさい」と怒られているシーンで埋め尽くされている。素直に従う性分ではなかった私は、元々の性格に加えて反発するように周りが押し付ける「女の子らしさ」と反対へと進んでいくこととなる。
言葉遣いはどんどん汚くなり(「女の子なんだから〜な言葉遣いはしない」という大人への反発)、服もピンクは選ばなかった。青や黒でズボンばかり履いていた。
「女の子らしく」いることを求めてくる周囲の大人たちへの苛立ち、嫌悪は歪曲し、屈折して、いつのまにか「女の子」たちへも向けられることとなった。今となっては本当にごめんなさいの一言である。

高校生になる頃には友達から「男子のなかに紛れてると髪型的に一瞬どこにいるのか分からなくなる」と言われるほどに髪を短くした。押しつけられる虚像が当てはまりそうなら少しでも回避したかった。
相変わらず、かわい〜ものは嫌いだったし、ピンクも嫌いだった。

大学生になると、周りがメイクし始めたり、好きな服を着たりして(高校はガチガチ軍隊戒律学校だったので、そういった概念がなかった。修行僧か何かだった)いくのに、私とかわい〜ものの距離は近くならなかった。
むしろ子供の頃から外見のことで家族から悪く言われることが多く、コンプだらけだったので、典型的「自分なんて……」を発動して、興味はあるし好きだし雑誌も読みまくっていたけど、自分事として考えられなかった。鏡も見るのが好きじゃなかった。(このあたりも七五三掛くんを好きになったことで、かなり変わったがまたその話は今度します)

 

 

今書いていて思ったけど、コイツ、自分も世の中もぜ〜〜んぶ嫌い!!だったんだな…………ヤバ……………………

 

 

そんなこんなで27年近く『可愛い』ものが嫌いだった。
それは大人になる過程で周りから押しつけられた「女の子らしさ」への嫌悪の表現の仕方を誤りまくった末とはいえ、今思うと『可愛い』ものがあまりにも不憫だ……。
本当にごめん。

 

さぁ、オタクの突然の自分語りももうすぐ中盤(まだ中盤)
ここで漸くこの記事の本命、
七五三掛龍也さんのご登場です。
色々あってTravis Japanにハマり、色々あってしめちゃんのオタクとなったオタク、正直一番最初にTravis Japanを見た時は一番ハマらないだろうなと思っていた。

 

だって『可愛い』担当だから。
私が嫌っていた『可愛い』担当だから。(本当にごめん、今は大好きです𝓛𝓞𝓥𝓔)
当時私は豪語していた。自分は『可愛い』より『綺麗』とか『かっこいい』人が好きだと。
今思うと、しめちゃんはそのどれもを網羅しているのだけれども。

 

 

 

でもしめちゃんの『可愛い』を見てると無条件に癒されている自分がいた。一番最初にTravis Japanのグッズをオンラインで買った時、その当時好きかも?!と思っていた(今も好きだよ)メンバーのアクスタとしめちゃんのオフショを買っていた。(本格的にしめ担を自覚をするのはサマパラ。)

 

そして、何より何より何よりここ。ここだけ覚えて帰って欲しい。(これはあくまで私の持論であり、私の考えなので、違うと思う人がいても当然だし、ましてやジェンダーの話など関わってきてとても難しいし、私もまだ勉強中の身なのでもし何か異論があれば優しく教えて欲しい。)
しめちゃんは「女の子」だけに『可愛い』を押しつけてこないんだと気づく。

これは多分Travis Japan全体に言えることだと思っている。Travis Japanって「可愛いは女のもの」と押しつけてくる雰囲気を感じない。何より、ご本人たち同士でも『可愛い』と言い合っている。私がずっと、女だけのものだと押しつけられ、忌み嫌っていた『可愛い』を、お互いに素直に褒め合う言葉として発している。その姿を見ているうちに、私は長い間に拗らせた自分の『可愛い』への嫌悪が間違っていたものであることに気付かされることなる。
私がNOと言うべきは、闘うべきは「女らしさ」を押しつけてきた周りの人間であって、決して『可愛い』ものやそれを愛でる女の子たちではなかったのだと。(本当にごめん)

そんな簡単で、でも自分ひとりでは気付けなかったことに気付いてから、大袈裟に思うかもしれないけど生きるのが楽になった気がした。怒りや嫌悪は体力を消耗する。しかもそれが、自分でも根拠が分からない物だと尚更。
しめちゃんを好きになってから、それまで一括りにして目に入れないようにしていた『可愛い』ものたちを素直に「かわいい」と言えるようになった。
そうしてタイトルに戻るが、しめちゃんへの恩返しをしたいと某某アレにお金を注ぎ込んだせいでファストファッションでしか買えなかったのが残念ではあったが、ピンクのニットを買った。ピンクの服なんてマジで(本気と書いてマジと読むあれ)親戚からもらった服をいやいや着ていた頃以来である。というか、自分で買ったのは初めてだ。
ピンクのニットに袖を通した時の、あの大好きな人のメンカラを着る幸福と内側から溢れてくるエネルギーを一生忘れない。(大袈裟かもしれませんが)
はぁ〜〜〜〜〜〜〜今日もTravis Japanが、そして七五三掛龍也さんが大好きだな〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

(某某アレを走り終え、その後のしめまるで改めてしめちゃんを好きで良かったと思い、その衝動のまま書き終えたので誤字やちょっとよく分からないところとかあると思うので、また後日書き直すかもしれないです。オタクと鉄は熱いうちに打てと言うので)

(そしてこれだけ書いても3000字もいかないので、のえまる本当にすごい。毎回卒論。)